研究課題/領域番号 |
25463622
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
渡井 いずみ 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20509830)
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研究分担者 |
梶田 悦子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50135373)
入山 茂美 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70432979)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 就労妊婦 / 子育て支援 / ミックスメソッド |
研究実績の概要 |
調査協力予定のA市子育て支援部担当者と調整し、出産後半年以内の母親を対象とした大規模アンケート調査用紙を作成した。また、研究1(アンケート調査)および研究2(母親学級を企画・実施している医療機関および自治体の保健師・助産師を対象としたインタビュー・参与観察調査)について、学内の倫理委員会に研究計画を申請し実施承認を得た。 実施にあたりアンケート実施予定のA市より、他の調査との調整の結果アンケート実施を2016年度に遅らせてほしいとの申し出があり、研究期間を1年延長することとした。その後さらに実施を遅らせてほしいとの申し出があったが、検討の結果、2016年度内に確実に実施可能な自治体を新たに探すこととした。 【研究1(アンケート調査)】 新たに協力自治体をリクルートし、中核市B市、政令指定都市C市から実施協力が得られることになった。A市を対象として当初作成したアンケート(8ページ)を、B市・C市の要望に基づき、4ページの短縮版に修正し、また配布・回収方法も協力自治体の要望に応じて修正したため、学内の倫理委員会に計画修正を申請中である。 【研究2(母親学級のインタビュー&参与観察)】 アンケート調査に協力してくれた自治体の母親学級担当者、さらに近隣の分娩を取り扱っている医療機関にインタビュー・参与観察調査への協力を依頼した。2016年5~9月の調査実施に向け、それぞれの機関にインタビューする研究協力者に対し、学内でインタビューの演習を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初、大規模アンケート実施予定だった自治体において、他の優先的な調査等が多数入り、結果的に本研究の調査実施が遅れた。1年間研究期間を延長することで対応予定だったが、それも送られる見込となり、最終的に調査フィールドの選定のやり直しが必要となった。 新たなフィールドを確保できたが、そのフィールドの希望に応じてアンケートの内容等も修正が必要となったため、倫理委員会への計画修正が必要となり実施が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
【研究1】 2016年4月現在、新たなフィールドが選定でき、修正したアンケート調査に関して学内の倫理委員会へ計画修正申請を行っている。B中核市で約600名、C政令都市で約1000名の出産3ケ月後の母親を対象としたアンケートを予定しており、当初より配布数は半分程度になる見込である。 【研究2】 医療機関と自治体への調査は共同研究者と研究責任者がそれぞれ担当し、対象機関からの承認を受けている。インタビュー・参与観察には研究協力者も交えるため、合同で事前演習と内容調整を行っている。5~9月にそれぞれ3~5機関に調査に行き、その後質的分析を協働で行う。 2017年3月に研究1研究2の成果をまとめて報告書を作成し、関係者を対象とした報告会を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度に実施予定だったアンケート・インタビューが、フィールドの都合により平成28年度にずれこんだため、平成27年度は実施にむけた情報収集と資料購入程度の支出であった。 調査実施にかかるアンケートの印刷、配布、回収、インタビューに必要な機器の購入、逐語録作成の業務委託費用等、は平成28年度に持ち越しとする。 アンケートの配布数が当初より少なくなったので印刷・郵送代が少なくて済むが、調査実施から報告書作成までの納期がタイトになったため、データ入力を業者委託とし、その分の委託費用が発生する予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
【研究1】に160万円、【研究2】に60万円、報告書作成・報告会の実施、成果発表に30万円、物品購入に20万円程度を見込んでいる。
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