研究テーマは、「新人保健師人材育成の実用重視型プログラム評価における評価理論の体系化とモデル構築」である。研究期間は、本来平成29年度が最終年度であったが、諸事情により1年延期し、平成30年度が最終年度となった。 平成29年度から30年度にかけて、評価モデルの最終調査データである、プログラム全体のインパクト評価に関するデータ収集を、フィールドである高松市の保健師全員を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施した。また、本事業にかかわった退職者を含む保健師と事務職である管理職対象に、インタビュー調査も実施した。同時に配属の関係で、本プログラムに参加できなかった、新人保健師からもデータ収集を行った。またこの期間中は関連学会や研修に参加し、情報収集や分担研究者との意見交換、今後の研究の成果発表の方法やフィールドへの報告の方法等について協議した。 上記のインタビュー調査のデータに関しては、それぞれ、質的記述的分析を行い、平成30年10月に福島で開催された、日本公衆衛生学会総会ならびに平成31年1月に山口で開催された、日本公衆衛生看護学会において発表を行った。また、質問紙調査のデータは、記述的分析を行い、その結果を分担研究者とともに、平成30年8月に、高松市保健師研修会で結果報告を行った。 今後は、質問紙調査データのより詳細な分析を行うとともに、ロジックモデルを活用した評価モデルの構築向けてこれまでの継続データの分析を進め、論文化し、関連学会誌への発表を行っていく予定である。
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