研究課題/領域番号 |
25463640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
今井 美和 (赤祖父 美和) 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40293386)
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研究分担者 |
吉田 和枝 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50353032)
河原 栄 金沢大学, 保健学系, 教授 (90161348)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 子宮頸がん / 女子高校生 / 予防 / HPVワクチン / 子宮頸がん検診 |
研究概要 |
全国と石川県における子宮頸がんの疫学的特徴(死亡・罹患・進行期の状況)、予防行動(子宮頸がん検診受診、HPVワクチン接種)の状況、予防行動推進内容を、公表資料を調査し検討した。全国と石川県は同様の傾向で、20歳代前半女性に前がん病変が増加し、20歳代後半にかけてがんが進行、30歳代での死亡が増えていた。また、進行がんのうち初期段階で治療を受ける患者の割合は約6割であった。2年に1回の検診受診率は、20歳代前半で20%前後と低かった。石川県内19市町が実施している検診推進内容は様々で、受診率に違いがみられた。ワクチン接種対象女子生徒の平均接種率は全国では64.5%、石川県では90%近くが2~3回接種していた。接種の公費助成(一部/全額)については、国は2010年11月に「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業」を実施し、石川県では2010年4~8月には3市町で、2011年度には全市町で実施された。 「日本人女性の子宮頸がんとその予防」「保健信念モデルを用いた子宮頸がんの予防的保健行動関連要因」に関する文献収集、検討、整理を行った。これらの文献を参考に、10歳代後半女性が将来にわたって子宮頸がんを自ら予防していける支援方法を考えるために、石川県内の女子高校生と大学生を対象に、HPVワクチン接種(一次予防)状況、接種希望状況、20歳以降の子宮頸がん検診(二次予防)受診希望状況とそれらの関連要因を抽出するための質問調査用紙を作成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全国と石川県における子宮頸がんの「疫学的特徴」「予防行動の状況」「予防行動推進内容」の資料収集、検討、整理は順調に進んでいる。 「日本人女性の子宮頸がんとその予防」「保健信念モデルを用いた子宮頸がんの予防的保健行動関連要因」に関する文献収集、検討、整理も順調に進んでおり、「日本人女性における公費助成対象外HPVワクチン接種許容状況」というタイトルの論文を作成し、石川看護雑誌に公表した。 石川県内の10歳代後半女性(高校生と大学生)対象の質問調査用紙の作成も順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
全国と石川県における子宮頸がんの「疫学的特徴」「予防行動の状況」「予防行動推進内容」については、継続して資料収集、検討、整理をする。そして、論文を作成し、公表する予定である。 「日本人女性の子宮頸がんとその予防」「保健信念モデルを用いた子宮頸がんの予防的保健行動関連要因」に関する文献収集、検討、整理も継続して行う。そして、論文を作成し、公表する予定である。 石川県内の10歳代後半女性(高校生と大学生)対象の質問調査用紙を完成する。研究にあたり、石川県立看護大学の倫理委員会に倫理審査申請を行い、承認を受ける。その後、調査対象施設と交渉、打ち合わせをして、質問紙調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初、研究に関する情報を収集するため参加を予定していた国内学会に出席できなかった。 質問紙調査を実施するため、物品費(封筒、用紙など)、旅費(調査施設との交渉、打ち合わせなど)、人件費・謝金(配布準備、返送処理など)、その他(印刷、郵送費など)がかかる。研究に関する情報を収集するため、国内学会に参加(旅費・参加費)する。論文作成(英文校正料など)の費用がかかる。
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