女子高校生や大学生は、子宮頸がんと予防の情報を得る機会が少なく、知識と意識のレベルも低く、20歳以降に子宮頸がん検診受診を希望する者は20%前後であった。そこで、女子高校生対象の子宮頸がん予防啓発活動を、2015年度と2016年度に同一高校の文化祭で教室内に掲示した啓発資料を閲覧する方式で実施した。対象者は参加後正しい知識を習得し、20歳以降に子宮頸がん検診受診を希望する者の割合が有意に増加し、予防意識が向上した。以上より、この活動は女子高校生の認知と意識を効果的に変化させ、子宮頸がん予防に有用であることが示唆された。
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