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2013 年度 実施状況報告書

学校保健室で養護教諭が用いる養護看護技術の構築

研究課題

研究課題/領域番号 25463654
研究種目

基盤研究(C)

研究機関梅花女子大学

研究代表者

湯浅 美香  梅花女子大学, 看護学部, 助教 (70583342)

研究分担者 登喜 和江  梅花女子大学, 看護学部, 教授 (00326315)
中島 敦子  梅花女子大学, 看護学部, 講師 (00583329)
川崎 裕美  広島大学, その他の研究科, 教授 (90280180)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード学校看護 / 養護教諭 / 看護技術 / 養護看護技術
研究概要

本研究は小・中・高等学校の養護教諭が保健室で使用する看護技術の使用項目・頻度を調査してその実態を明らかにし、今後の養護教諭養成教育で修得すべき看護技術項目を頻度別に体系化することを目的
としている。学校に勤務する養護教諭の教育背景は多岐に渡り、中でも看護教育を受けた養護教諭の割合は高くない。近年、校内で発生する疾病、事故、災害への緊急、救命対応や児童生徒を取り巻く健康問題の多様化から、医学的知識に基づいた看護技術が養護教諭に求められる傾向があるため養護教諭に必要な看護技術項目の体系化が急務である。保健主事や一般教諭、校長、保護者から最も求められている養護教諭の職務内容は救急処置であり、これは基本でありなおかつ重要な役割であるとしているが、調査によると、養護教諭の多くは救急処置において養護判断と対応に困難感を抱いているとしている。養護判断に関しては、養護教諭の経験年数にかかわらず、約9割以上のものが「困ることがある」としている。このような状況から、養護教諭が救急処置や養護判断に自信を持てないと指摘できる。また、保護者や教職員から養護教諭に求められる職務内容や要求が今まで以上に増加していることも示唆される。養護教諭は救急処置にとどまらず慢性疾患を持つ児童・生徒にも対応もせざるを得ない状況になり、ますます高度な養護判断や対応が必要である。
そこで、昨年度は公立の小・中・高等学校の養護教諭および元養護教諭を対象に、養護教諭が保健室で使用する看護技術の使用項目・頻度を調査した。ヒアリングおよび過去3年間の傷病記録、養護日誌の閲覧によりデータの収集を行った。これにより、学校現場における児童生徒の傷病の実態、それに対して養護教諭が使用する技術の把握を試みた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は養護教諭に対するヒアリング調査により、保健室で使用する看護技術の使用項目・頻度を調査し、その実態を把握した。
本研究の先行研究にあたる「養護教諭の救急処置活動で使用される看護技術の実態」、「養護教諭に必要な看護技術の検討-熟練養護教諭へのヒアリングに基づく看護技術の分類-」を踏まえ、養護教諭の技術項目および救急処置活動に必要な技術項目としてまとめた。研究成果は、「Analysis of Incidence Type of Injured Japanese High School Students and How to Improve Environments」3.27-28.2014 ART&SCIENCE OF HEALTH PROMPTION CONFERENCE(COLIRADO SPRINGS),Mika Yuasa,Hiromi Kawasaki,Mika Nishiyama,Pete ’Angelo,Kotomi Yamashita. American Journal of Health Promotion
として国際学会で発表した。
このほか、 ”EFFECTS OF TRAINING ON HEAD TRAUMA IN SCHOOLS -AIMING TO IMPROVE RESPONSE CAPABILITY NEEDED IN NURSING TEACHERS " 17th EAST ASIAN FORUM OF NURSING SCHOLARS(Philipines);.p.45psc-41.2.17.2014”Atsuko Nakashima,Mika Yuasa,Yukiko Akai、として国際学会で成果を発表した。

今後の研究の推進方策

これまでに抽出した看護技術の使用項目・頻度を厚生労働省の「卒業時の看護技術到達度」を元に分類し、保健室で使用される看護技術の使用項目を抽出して、養護教諭が持つべき技術としてまとめ、論文発表を予定にしている。
また、上記の技術使用項目が、実施養護実習で見学や実施ができているのかを養護実習生及び、養護教諭へアンケート調査を実施する。
さらに、養護実習予定者に対して、調査で明らかになった技術項目を事前に重点指導し、養護実習後に感想をヒアリングする。

次年度の研究費の使用計画

調査統計処理等に使用する予算が当初予定額と違ったため。
学会誌投稿費用に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Analysis of Incidence Type of Injured Japanese High School Students and How to Improve Environments2014

    • 著者名/発表者名
      Mika Yuasa,Hiromi Kawasaki,Mika Nishiyama,Pete ’Angelo,Kotomi Yamashita
    • 学会等名
      ART&SCIENCE OF HEALTH PROMPTION CONFERENCE, American Journal of Health Promotion
    • 発表場所
      COLIRADO SPRINGS,USA
    • 年月日
      20140327-20140328
  • [学会発表] 養護教諭の救急処置活動で使用される看護技術の実態

    • 著者名/発表者名
      湯浅美香、吉田民枝、中島敦子、川崎裕美
    • 学会等名
      第60回近畿学校保健学会
    • 発表場所
      兵庫教育大学神戸ハーバーランドキャンパス
  • [学会発表] EFFECTS OF TRAINING ON HEAD TRAUMA IN SCHOOLS -AIMING TO IMPROVE RESPONSE CAPABILITY NEEDED IN NURSING TEACHERS

    • 著者名/発表者名
      Atsuko Nakashima, Mika Yuasa,Yukiko Akai
    • 学会等名
      17th EAST ASIAN FORUM OF NURSING SCHOLARS
    • 発表場所
      Philipines

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公開日: 2015-05-28  

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