研究課題/領域番号 |
25463655
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
大橋 純子 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (90618167)
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研究分担者 |
桂 敏樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00194796)
小原 裕子 関西医療大学, 看護学部, 助手 (50635894) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | コーチング / 唾液コルチゾール / 育児ストレス |
研究実績の概要 |
乳幼児を養育する母親における虐待の一要因である心身不調やストレスを訴える者の数は増加傾向にある。このような社会的背景の基、本研究では、個人要因に焦点を当て、職種を問わず使用でき、汎用性のあるプログラム開発に取り組んだ。ストレス認知改善を目的に作成したコーチングプログラムを乳幼児を養育する母親に行い、客観的・主観的ストレスの軽減に効果があるかの検証を行った。研究デザインは無作為化比較試験である。アウトカム測定は、介入群及びコントロール群について3ヶ月間のコーチングプログラムの介入前とプログラム終了直後に、また介入群については、プログラム終了1ヶ月後に客観的及び主観的指標を測定した。メインアウトカムは唾液コルチゾール、セカンドアウトカムはProfile of Mood States (以下POMS)、Emotional Intelligence (以下EI)である。プログラム介入を行った結果、 介入群において、唾液コルチゾール、EIトータルスコア及び下位因子、POMSトータルスコア及び下位因子は、教室終了直後の値が、介入前と比較として、有意に低下した。また、唾液コルチゾール値の低下は、フォローアップ1ヵ月後まで持続した。 2)介入後の唾液コルチゾール、EIトータルスコア及び下位因子は、介入群がコントロール群と比較して有意に低かった。 本結果から、本研究で用いたコーチングプログラムは、乳幼児を養育する母親において客観的及び主観的なストレス指標の改善に効果があることが示唆された。
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