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2013 年度 実施状況報告書

摂食障害の治療拒否に対するエビデンスに基づく倫理的対応指針の作成

研究課題

研究課題/領域番号 25500002
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

瀧本 禎之  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00396699)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード臨床倫理 / 心身医学
研究概要

H25年度は、①理論研究として文献調査②経験的研究として摂食障害専門医における意識調査を主に行った。
①文献調査
Pubmed、Ethoxを用いて文献検索を行い、一時的な論文リストを作成した。次に、入手した論文で倫理的、法的論点を提供しうる論文の引用文献一覧から、検索エンジンで検索された文献以外の文献を追加し、最終的な文献リストを作成した。文献リストを元に、論文の掲載傾向を見るために論文数の年次推移、著者の国籍の集計を行った。結果、全228件の文献がリスト化された。文献は、1960年に1件の論文がイタリアから出された後、1978年まで掲載されておらず、1984年に6件の論文がアメリカとオーストラリアから出されていた。その後、1993年まで徐々に論文掲載数は増加し、1989年に再度、論文数が増加していた。2000年以降では、2003年が最も多かった。21件中9件がイギリスで、他アメリカ、オーストラリアなど、多くの国から報告されていた。論文第一著者の国別は、アメリカからの報告が最も多く、76件であった。ついで、英国が54件、カナダが21件、オーストラリアが21件であった。次年度は、治療拒否に関するこれまでの論点を整理するために、Review論文や法的、倫理的問題を論じている論文から法的、倫理的論点の枠組みを作成し、論点の分類、検討を行う予定である。
②意識調査
摂食障害学会の会員の全医師を対象に、摂食障害(特に神経性食欲不振症)における治療拒否に対するアンケート調査を行った。アンケート調査の内容は、治療拒否のケースの実態調査、判断の基準の項目、想定ケースに対する行動である。結果に関してはH26年度にわたり解析を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理論研究の行ける文献の収集、解析作業が予定より大きかったため。

今後の研究の推進方策

積極的に研究補助者を導入することにより円滑な研究推進を検討する。

次年度の研究費の使用計画

文献調査に引き続いての海外渡航調査とアンケート調査が実施されていないため
主に、行政機関へのアンケート調査と海外の状況を把握するための渡航調査を行うために、使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Diamine oxidase activity levels in anorexia nervosa2014

    • 著者名/発表者名
      Takimoto Y, Yoshiuchi K, Shimodaira S, Akabayashi A
    • 雑誌名

      Int J Eat Disord

      巻: 43 ページ: 203-205

    • 査読あり
  • [学会発表] 摂食障害の臨床上の倫理的問題

    • 著者名/発表者名
      瀧本禎之
    • 学会等名
      第17回日本摂食障害学会学術集会
    • 発表場所
      兵庫県

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公開日: 2015-05-28  

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