研究課題
基盤研究(C)
医療行為に対する決定・同意に関しては、日本では事実上家族によって行われているのが実情であるが、諸外国では、同意能力を有しない患者に対する医療行為については、成年後見人の選任が前提とされている。加えて、一定の危険を伴う医療行為については、裁判所の許可も要求されているのである。少子・核家族化の進展に伴い、従来の家族像は変容し、家族をもたない人々も増加している。日本においても、同意能力をもたない患者のためにだれが決定するかについての法制度の整備が必要があるように思われる。
民法