研究課題/領域番号 |
25500007
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
Tobias Bauer 熊本大学, 文学部, 准教授 (30398185)
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研究分担者 |
良永 彌太郎 熊本大学, 法学部, 名誉教授 (20139504)
阪本 恭子 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (20423098)
多田 光宏 熊本大学, 文学部, 准教授 (20632714)
床谷 文雄 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00155524)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 赤ちゃんポスト / 匿名出産 / 内密出産 / 日本:ドイツ |
研究実績の概要 |
平成25年度科学研究費助成事業交付申請書の研究計画に基づき研究を実施した。主に、平成26年度から取り組んできた、ドイツにおける「赤ちゃんポスト」議論および研究成果の日本の当議論への適用についての検討を継続しながら、本研究のまとめと研究成果の公開を行った。 平成26年度に検討を始めた日独比較の全体像を元に、日独両国における共通点と相違点を整理し、その分析を行った。さらに、ドイツで2014年に「赤ちゃんポスト」の代替策として導入された「内密出産制度」の法的・倫理的評価を試み、日本においても同様の制度が導入可能かについても検討した。また、国連の「児童の権利条約」にも挙げられている「自己の出自を知る権利」に関しては、赤ちゃんポストに預け入れられた子供のその権利が侵害されるとされている事実については、日独両国における議論およびその権利の両国の法制度における異なる位置づけについても検討した。 本研究の締め括りとして、研究期間内にあげられた成果を最終報告書に纏め、公開した。また、得られた研究成果を研究者だけではなく、熊本県民にも幅広く紹介するために、一般公開の国際シンポジウムを開催した。そのシンポジウムでは、本研究構成員に加え、国内の研究者及び当問題に詳しいドイツ連邦家族省の「内密出産制度」担当係官及び赤ちゃんポストを運営している民間福祉団体の責任者をドイツから招き、講演を頂いた。
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