研究課題/領域番号 |
25500008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
船木 祝 札幌医科大学, 医療人育成センター, 講師 (60624921)
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研究分担者 |
旗手 俊彦 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (00198748)
山本 武志 札幌医科大学, 医療人育成センター, 講師 (00364167)
粟屋 剛 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20151194)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 独居高齢者 / 孤独と孤立 / 加齢への適応 / ライフヒストリー / レジリエンス / 終末期医療 / 高齢者医療 / 地域医療 |
研究概要 |
本研究の目的は、1.北海道札幌市(都市部)及び留萌市(農村地域)在住の独居高齢者に関する実態調査と、2.国内外の文献学的研究を融合することにより、高齢者の孤立化に関して深化した考察をすることである。平成25年度(初年度)は、研究実施計画に従って研究を進めた。まず(1)研究代表者である船木祝が研究分担者の旗手俊彦、山本武志、粟屋剛の意見を聞き、かつプレ調査をし、調査票のアンケート項目を確定した。次に(2)札幌医科大学倫理委員会に倫理審査を申請し、8月に承認を得た。(3)「NPO法人るもいコホートピア」及び「月寒ファミリークリニック」の協力を得て、調査対象者を選定し、調査依頼を開始した。(4)高齢者孤立化問題に関する倫理学、法学、社会学に関する文献を収集し、各研究者で情報を共有した。(5)それぞれの研究者が専門の視点に立って文献研究を開始した。(6)8月に粟屋司会のもと、船木、旗手、山本が北海道生命倫理研究会夏季セミナーにおいて文献学的研究の中間成果を発表した。また、外部講師として、東洋大学教授長島隆を講演のため招待した。(7)9月から、承諾を得た調査対象者への個別面接を開始した。(8)平成26年2月に、粟屋司会のもと、船木、旗手、山本が北海道生命倫理研究会冬季セミナーにおいて文献学的研究の最終成果を発表した。(9)本研究は船木、旗手が主催する北海道生命倫理研究会をプラットホームとする。文献学的研究の成果は、北海道生命倫理研究会発行の『北海道生命倫理研究』Vol.2(2014.3.)において公表されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者及び研究分担者間で随時メールで意見交換をするとともに、年間5回の班会議を積み重ねたことにより、研究における諸課題をその都度解決しつつ、研究を進行させることができた。札幌市、留萌市の協力団体から調査対象者の選定、調査依頼等のため、快く協力を得ることができ、個別面接を計画通り行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、個別訪問調査のデータ解析を進める。具体的言葉から抽象的概念に至るまでの分析を進め、倫理学、法学、社会学の観点から考察を加える。従来通り北海道生命倫理研究会の年2回のセミナーを主催するともに、学会で個別報告をし、研究成果を披露し参加者からの批判を仰ぐ。また、海外の研究者等への聞き取り調査を行い、海外での独居高齢者の情勢を把握する。
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次年度の研究費の使用計画 |
調査研究の協力団体のスタッフが謝金の受け取りを辞退したため、71,876円の未使用額が生じた。 未使用金を、本年度予定している海外研究者への聞き取り調査への謝金等で使用する。
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