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2013 年度 実施状況報告書

WebGISを用いた先住民族の土地資源管理と観光開発の調整に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25501001
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

堤 純  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (90281766)

研究分担者 森本 健弘  筑波大学, 生命環境系, 講師 (20282303)
松井 健一  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50505443)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードWebGIS / 先住民族 / アボリジニ / 文化的価値 / オーストラリア
研究概要

初年度に当たる平成25年度は,WebGISに関するサーバーの立ち上げおよび,必要なデジタルデータの整備が最重要な課題であった。書類申請当初は,研究代表者が前任校(愛媛大学)で蓄積したノウハウをもとに,自らサーバーを設置する予定であった。しかし,WebGISサーバーとコンテンツについては,筑波大学生命環境系空間情報研究室が構築したサーバーシステムを援用できることがわかったため,同システムの管理者として同研究室の森本健弘講師を研究分担者に追加して本研究への協力を求めることとした。また,筑波大学生命環境系の松井健一准教授を,先住民族と都市社会との軋轢を調査する専門家として研究分担者に追加した。これらのメンバー追加により,研究代表者が1人で研究を遂行するよりもはるかに効率がよく,かつ成果も期待できることとなった。
今年度の成果としては,下記に示すURLにてサーバーの試験的な運用にこぎつけたことである。これまで,数々のWebGISサーバーのシステム構築および情報公開について実績のある筑波大学生命環境系空間情報研究室のノウハウをもとに,研究分担者に追加した森本健弘講師がWebGISサーバーを設置した。このウェブサイトはもちろん,オーストラリア現地からも閲覧することができ,すでにいくつかの具体的な点について改善のサジェスチョンを現地の研究協力者から得ることができた。
また,現地オーストラリアにおいてWebGISおよび先住民の権利調整関係の第一任者であるモナーシュ大学のZhu講師を筑波大学に1週間招聘し,公開講演会などを通じて詳細な研究打ち合わせを行うことができた点も今年度の成果として挙げられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究にとって最重要であったWebGISサーバーの立ち上げについて,既存のシステムを援用できることとなり,かつ管理も任せることができた点,そして,サーバーで公開するコンテンツについても,オーストラリアの先住民族の事情に明るい研究分担者を追加できたことから,研究代表者が1人の場合よりも効果的に研究を遂行できたため。

今後の研究の推進方策

初年度に立ち上げたWebGISサーバーをもとに,2年目に当たる平成26年度からは速やかに本格的なシステムの作り込みを行う。WebGISのインターフェース画面を完成させ,実際に先住民族の多く暮らす地域の土地資源に関する情報の収集,共有,公開を始める予定である。

次年度の研究費の使用計画

初年度である平成25年度には,実績報告でも述べた通り,専門的知識・技能をもつ2名の研究分担者を追加したことから,申請時に計画していた予算執行計画を修正した。研究4年目の平成28年度分から30万円の前倒し請求も行い,当初計画よりも早く進行する状況に対応した。残金が生じた理由は,予定していた英文校閲費用が想定よりも若干安く上がったためである。
残額は数万円程度であるので,平成26年度の研究経費と合わせ速やかな研究遂行に充当する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 対話型クラウドGISによるフィールドデータ収集システム:スマートフォン・タブレット端末を用いて2014

    • 著者名/発表者名
      森本健弘
    • 雑誌名

      人文地理学研究

      巻: 34 ページ: 217-224

  • [雑誌論文] クラウドGISによるデータバンク地図の共有と参照にむけて-ArcGIS OnlineとArcGIS Serverを組み合わせたクラウドGISの構築―2014

    • 著者名/発表者名
      森本健弘・杉野弘明
    • 雑誌名

      平成25年度多目的統計データバンク年報

      巻: 91 ページ: 85-96

  • [学会発表] シドニーにおけるジェントリフィケーション2014

    • 著者名/発表者名
      堤 純
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
    • 発表場所
      国士舘大学
    • 年月日
      20140328-20140328
  • [学会発表] TK and Environmental Sustainability as a Cross-Cultural Experience: From Management to Stewardship2014

    • 著者名/発表者名
      Matsui, Kenichi
    • 学会等名
      Metis National Council Environment Committee Meeting
    • 発表場所
      Vancouver, Canada
    • 年月日
      20140315-20140315
  • [学会発表] Urban social process in the Sydney metropolitan area, Australia2013

    • 著者名/発表者名
      Tsutsumi, Jun
    • 学会等名
      International Geographical Union, Kyoto Regional Conference
    • 発表場所
      Kyoto International Conference Center
    • 年月日
      20130806-20130806
  • [学会発表] Value of Cloud GIS in geographical fieldwork: gathering and sharing data using smart devices2013

    • 著者名/発表者名
      Morimoto, T
    • 学会等名
      International Geographical Union, Kyoto Regional Conference
    • 発表場所
      Kyoto International Conference Center
    • 年月日
      20130805-20130805
  • [学会発表] Cultivation abandonment and some regional conditions in central Japan2013

    • 著者名/発表者名
      Morimoto, T
    • 学会等名
      The 21st Annual Colloquium of the Committee of Sustainable Rural Systems, International Geographical Union
    • 発表場所
      Nagoya University
    • 年月日
      20130730-20130730
  • [備考] http://gisserver.geo.tsukuba.ac.jp/Mr/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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