研究課題/領域番号 |
25501005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
大井 達雄 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (10367881)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 観光学 / 需要予測 / リスクマネジメント |
研究概要 |
平成25年度において,論文1本,報告書原稿3本(和歌山大学観光学部・観光学研究科『観光研究の高度化・国際化推進による次世代型観光モデル創出プロジェクト第1回中間報告書』,和歌山社会経済研究所『観光まちづくり研究-地域活性化への多角的分析と戦略的アプローチ-報告書』),国際学会報告1本,国内学会報告3本という成果をあげることができた。 論文については,観光庁から宿泊旅行統計調査のミクロデータの提供を受けたこともあり,より詳細な分析を行うことが可能となった。ミクロデータは平成26年7月末まで使用でき,引き続き活用し,今年度の研究成果として発表したいと考えている。 具体的な内容として,観光学におけるリスクマネジメント,および危機管理に関する海外の文献のサーベイを行った。その結果,リスクマネジメントよりも危機管理の方が積極的に議論されていることが明らかになった。リスクマネジメントの場合,その危険性を前提としている。そのため予期しないリスク(想定外)が現実に存在していることもあり,分析が困難な場合もある。一方で危機管理の場合,実際に発生した危機に対してどのような対策が求められるのかが課題となる。21世紀に入って自然災害やテロなどが多発していることから,危機管理における研究課題が明白である。そのような背景が存在している。 学会報告を行うことはなかったが,平成25年7月に,スロヴァニアのリブリャーナで行われた国際学会(International Association for Tourism Economics)に出席し,海外の研究者と交流し,意見交換することができた。次回は平成27年に開催予定であるので,報告を行うことを予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度において,論文1本,報告書原稿3本,国際学会報告1本,国内学会報告3本という成果を実現することができた。 年度当初に計画していた,①観光需要予測に関する現在の研究動向の趨勢や問題点をとらえること,②観光リスクマネジメント・危機管理に関する文献を収集し、現在の研究動向の趨勢や問題点をとらえることもおおむね達成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の研究成果を発展させ,その内容を論文,または学会報告を行うことを予定している。平成26年11月に奈良県で,OECDやEurostat主催による13th Global Forum on Tourism Statisticsが開催されるので,学会報告を行う予定である。さらに,そのプレ大会として,チェコ共和国のプラハにて12th Global Forum on Tourism Statisticsが開催されるので,出席し,海外の研究者や実務家との交流を通じて,11月においてより良い報告を行いたいと考えている。同時に,国内の学会での報告も予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
パソコンソフト(Palisade DecisionTools Suite インダストリアル 6.2 アカデミック版)のメンテナンス費用が3月中旬以降でないと,業者の都合により金額が確定しなかったためである。さらにオーストラリアドルで決済する必要があり,為替相場の変動,決済に時間を要することと,前年までの契約内容と大きく異なったこともあげられる。 上記の未消化額については,平成26年度早々にその大半を消化している。そのため平成26年度については計画通り予算を消化することができると考えている。
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