北海道上川中部における観光は、入込客数に比べ宿泊客数が少ない課題を抱えている。外国人観光客の宿泊率は高いため、当該地域における観光の持続的発展には外国人観光客の増加が欠かせない。しかし外国人観光客の動線情報は少なく、観光動線の解明は観光産業の発展にとって有益である。 そこで、動線情報を明らかにする目的で多言語(英語、繁体字、簡体字)アンケート調査を旭川空港と旭川駅で実施し、上川中部外国人観光客数の上位3位に入る中国、台湾、香港の観光客の動線情報と特徴を明らかにした。香港の観光スタイルを追いかける形で台湾や中国が変化(進化)してきており、それを踏まえた観光戦略が重要であることを示した。
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