研究課題/領域番号 |
25501025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
橋本 和也 京都文教大学, 総合社会学部, 教授 (90237933)
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研究分担者 |
遠藤 英樹 奈良県立大学, 地域創造学部, 教授 (00275348)
森 正美 京都文教大学, 総合社会学部, 教授 (00298746)
岡本 健 奈良県立大学, 地域創造学部, 講師 (20632756)
堀野 正人 奈良県立大学, 地域創造学部, 教授 (30305742)
金武 創 京都橘大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (50309069)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 観光人材育成 / 地域人材育成 / 観光系大学の人材育成 / 地域活動 / 町おこし / 産官学民の連携 / 九州ツーリズム大学 |
研究概要 |
7月26日(金)17:00より金武・堀野・岡本・橋本・森の5名と科研アルバイトスタッフの山田の6名で本科研共同研究でどのようなことをイメージしているか、着地点についての最初の議論を行い、共同で調査地を選定し、理解を共有することを確認し、9月22日から「九州ツーリズム大学」の現地調査をおこなうことにした。 9月22日~9月24日九州熊本県小国町にて「九州ツーリズム大学」について堀野・遠藤・橋本・森・山田の5名で調査を行った。「まなびやの里」事務局長江藤理一郎氏の説明を聞き、現地調査をおこなった。他に豊後高田総務課課長藤重深雪氏から田染の「荘園の里」に関する説明を受けた。 12月1日(土)には、全国の観光系大学における観光人材育成の教育内容を山田香織(香川大学に新規採用)より、調査結果の説明があった。その中から、松本大学の事例、阪南大学の事例が顕著であることが明らかになり、今後調整をして、2大学から講師を呼び、それぞれの「大学における地域・観光人材育成の課題と展望」について報告をしてもらうことにした。 2014年2月15日14:00より、松本大学福島明美講師より「地域づくり工房『ゆめ』の活動について」、阪南大学国際観光学部松村嘉久教授より「阪南大学における観光人材育成と地域での活動について」の報告を受ける。このシンポジウムについて、観光学術学会の広報で聴講を呼びかけ、メンバー以外にも公開をした。 研究会、シンポジウム、調査についてはすべて報告書を作成している。金武は青森県山内丸山遺跡におけるボランティアガイドの調査をおこない、岡本は北海道札幌における地下街の町おこしと2014年度の共同調査の準備的調査をおこなった。また、橋本は香川県直島におけるアートによる町おこしの調査をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「観光学」は新しい領域であり、「産官学民の連携に基づく観光人材育成」は望まれていても、実現が難しい現実がある。それ故、本科研・共同研究を立ち上げたわけであるが、1年目を終了して、この課題についてはこれまで本格的に観光教育を行ってきた大学でも重要な問題として把握していることが明らかになった。2014年度に計画している観光学術学会第3回全国大会において、「産官学民の連携に基づく観光人材育成に関する理論の構築に向けて」というタイトルのシンポジウムを開催することにしたが、参加を呼びかけた大学の関係者からは積極的に参加をしたいとの回答を得た。 2013年度の「九州ツーリズム大学」は地域のNPO団体の活動であるが、全国的な反響があり、注目を浴びていることが明らかになった。この大学における観光人材育成、地域における地域人材の育成は、現在まさに求められている研究であり、全国的な議論の広がりが期待でき、順調に推移していると言うことが出来る。
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今後の研究の推進方策 |
2014年7月には、これまで日本の観光教育を牽引してきた大学の関係者に参加を呼びかけたシンポジウムを観光学術学会において開催する。また、8月末には、北海道札幌での町おこしについての共同調査をおこなう予定である。 そして、今後は、これまでの研究会で議論に上がっているアートによる町おこしと地域の観光人材育成などについて研究を進め、最終年度の各研究分担者によるそれぞれの視点からの研究成果発表をする予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年は、観光学教育をする大学と地域の諸機関に関する基本的な資料の作成を、科研アルバイトを雇用し、作業を行ってもらい、それを年度末まで継続してもらう予定であった。しかし11月に香川大学の研究員として採用されたため、当初の予定を変更することにし、別のアルバイトを頼んだ。仕事の内容も、科研の事務(研究会記録の作成、シンポジウムのアレンジなど)だけをしてもらうことになり、アルバイト費が当初予算の半額になった。 また次年度は、研究分担者を1名増やすことにしたこと、北海道の調査を予定していることなどを考え、今年度予算を少し余らせることになった。 2014年度は、アルバイトを週1回頼むことにし、科研メンバー全員での北海道調査を8月末に行うことにしている。そのために、2013年度予算から225,435円の繰り越し分が出たが、2014年度に活用するつもりである。ほかには、当初予定通りの共同研究会を開催し、ゲストの報告者を招聘することも考えている。
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