肥満・2型糖尿病モデルのKKマウスにおいて、①肥満とインスリン抵抗性における魚油とピオグリタゾンの有効性が示唆され、②魚油との併用がピオグリタゾンの副作用の1つと考えられる皮下脂肪蓄積を抑制すること、脂肪細胞の炎症状態を低減できることが明らかとなった。魚油並びにピオグリタゾンの膵β細胞の保護効果が確認され、併用時には、ランゲルハンス島の肥大化をより抑制できることが示された。③魚油併用時、ピオグリタゾン投薬量の減少を目指した最小有効量の検討結果、雄性KKマウスにおける0.006wt%のピオグリタゾンは、インスリン抵抗性改善効果がみられなくなる境界に近い用量であることが示唆された。
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