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2015 年度 実績報告書

多能性幹細胞由来間葉系幹細胞を使った再生医療研究

研究課題

研究課題/領域番号 25505002
研究機関熊本大学

研究代表者

江良 択実  熊本大学, 発生医学研究所, 教授 (00273706)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード人工多能性幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 分化誘導 / 疾患モデルマウス / 細胞治療
研究実績の概要

間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell以下MSC)とは中胚葉由来の骨、軟骨、脂肪、筋肉などへ分化する細胞であり、骨髄や脂肪組織などより単離できる。最近、MSCの臨床応用が広く検討されている。しかしながら、MSCを患者より採取することは侵襲が強く、時に困難な場合がある。また、ヒトより採取したMSCは継代数を経るに従い、その増殖能、分化能は低下する。これらの問題を解決するために、ヒトiPS細胞よりMSCを誘導する方法を確立し、モデル動物での治療効果を見ることを目的とする。
平成27年度は、平成27年度に確立したヒトiPS細胞から中胚葉家前駆細胞と神経上皮系前駆細胞を経由して樹立したMSCを用いて、1)皮膚潰瘍モデルマウス、2)肝障害モデルマウスに移植してその治療効果を検討した。その結果、皮膚潰瘍モデルマウスには、MSCを潰瘍周囲に移植したほうが、それがない場合より、効率よく治癒することがわかった。また肝障害モデルマウスでは、ヒトiPS細胞由来MSCを投与した群がそれがないものに比べて治療効果が高いことが判明した。以上より、ヒトiPS細胞由来MSCは、これらのモデルマウスに対してin vivoで治療効果が認められたことから、安全性の問題さえクリアできれば臨床応用をする価値があることが示唆される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Generation and characterization of PDGFRα-GFPCreERT2 knock-In mouse line.2015

    • 著者名/発表者名
      Miwa H and Era T
    • 雑誌名

      Genesis

      巻: 53 ページ: 329-336

    • DOI

      10.1002/dvg.22853

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 小児難治性疾患由来iPS細胞の樹立とバンク化2015

    • 著者名/発表者名
      江良 択実
    • 学会等名
      第42回日本小児薬理学会学術集会
    • 発表場所
      熊本市
    • 年月日
      2015-11-15 – 2015-11-15
    • 招待講演
  • [学会発表] New Type of Sendai Virus Vector Provides Transgene-Free iPS Cells Derived from Chimpanzee Blood.2015

    • 著者名/発表者名
      Hamasaki M, Fujie Y, Fusaki N, Katayama T, Soejima Y, Soga M, Ban H, Hasegawa M, Yamashita S, Kimura S, Suzuki S, Matsuzawa T, Akari H, Era T.
    • 学会等名
      第13回国際幹細胞学会(ISSCR)
    • 発表場所
      ストックホルム、スウエーデン
    • 年月日
      2015-06-25 – 2015-06-25
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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