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2015 年度 実績報告書

看護経済学の構築に向けた基盤研究 ‐褥瘡患者立脚型QOL評価指標の開発‐

研究課題

研究課題/領域番号 25510003
研究機関札幌市立大学

研究代表者

貝谷 敏子  札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (00381327)

研究分担者 福田 敬  国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (40272421)
真田 弘美  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50143920)
中村 恵子  札幌市立大学, 看護学部, 教授 (70255412)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードEuroQol / 褥瘡
研究実績の概要

褥瘡は意識レベルの低い寝たきりの患者に好発するため,QOL調査票を用いて本人からの評価を得ることが困難である.本研究では患者もしくは第3者からの評価も含めて,患者立脚型アウトカムとして褥瘡患者のQOLを評価する指標を開発することを主な目的とした.調査1では,日本語版EuroQol;EQ-5D-5Lを用いて本邦の褥瘡患者のQOL実態,及び医療者からの代理回答で得た評価値の信頼性・妥当性を検討した.17施設より151名(68.8±16.4歳)のデータが得られた.EQ-5D-5Lは効用値に換算した結果,本邦の褥瘡患者の効用値は0.41±0.24でありVASは50.4±23.1であった.看護師の代理回答による効用値との比較では,効用値のICC=0.70(P<0.01),VASのICC=0.54(P<0.01)であり,効用値では強い相関が得られた.Freiburg Life Quality Assessment wound module;FLQA-wとの併存妥当性はrs=-0.62(P<0.01)であった.既知集団妥当性では,創が深くなるに従い効用値が低くなる傾向がみられた.褥瘡患者のQOL評価および,日常的にケアを提供している看護師による代理回答値は,信頼性と妥当性があり褥瘡患者の定量的な評価として活用できる可能性が示唆された.調査2では,調査1で代理回答を行った看護師5名にフォーカスグループインタビューを実施した.インタビューでは,代理回答で評価した際の指標や,褥瘡患者のQOLの課題に関して意見交換を行い評価指標作成のための基礎的なデータを収集した.インタビューの結果より,[QOL代理評価の際の状況][評価の際の課題]があげられ,意識のない褥瘡患者のQOL代理評価の一つの方法として,治癒までのプロセスを評価でき,ケアの質評価につながる指標の開発が望ましいとの基礎資料を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] FLQA-w日本語版の信頼性・妥当性の検討2015

    • 著者名/発表者名
      神島滋子,貝谷敏子,中村惠子,安部正敏,真田弘美
    • 学会等名
      日本褥瘡学会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2015-08-28 – 2015-08-29
  • [学会発表] 褥瘡患者における日本語版EuroQolの信頼性と妥当性の検討2015

    • 著者名/発表者名
      貝谷敏子,神島滋子,中村惠子,安部正敏,真田弘美
    • 学会等名
      日本褥瘡学会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2015-08-28 – 2015-08-29

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公開日: 2017-01-06  

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