研究課題/領域番号 |
25510011
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
久松 信夫 桜美林大学, 総合科学系, 准教授 (30389845)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 孤立 / 独居認知症高齢者 / 早期発見 / 地域包括支援センター / 支援方法のモデル化 |
研究実績の概要 |
本研究では、地域で孤立している一人暮らしの認知症高齢者を早期発見する効果的な方法と、それ以後の支援の方法のモデル化を図ることを研究の目的としている。2014年度は、地域包括支援センターの社会福祉士にインタビュー調査を実際に行った。 この調査は、日常的に対人交流がない一人暮らし認知症高齢者の早期発見をどのように行っているのという研究の問いを中心に実施した。質的分析法を採用してデータ分析を進行中である。調査対象の地域包括支援センターの社会福祉士は、筆者の臨床実践時に出会った熟練ソーシャルワーカーを基点にスノーボールサンプリングを用いて設定した。 調査実施後現在まで、インタビューデータの書き起こしとその分析に取り掛かっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査対象者の選定と同意に時間を要した。調査対象者はスノーボールサンプリングにて行うため、質問紙による一斉調査とは性質が異なり、選定に時間を要するのが通常である。しかし、本研究を当初の計画とおりに進展させることがおおむねできた。すでにサンプリングは始まっており、内諾を得た調査対象者も相当数いるため、今年度は計画どおりに調査を継続することができた。 また、インタビューデータ(音声データ)の書き起こしと、その逐語データの分析に多くの時間がかかってしまったが、おおむね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
調査対象者への聞き取り調査は始まっており、調査を開始しながら新たな調査対象者を選定していく。 インタビューデータは、独自に書き起こしをすると非効率であるため、外部に委託するなど効率化を進め、研究の進度を高めていく。 データ分析は、専用ソフトの導入を検討しつつ効率化を進め、研究の進度を高めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
・インタビューデータの書き起こしにかなりの時間を要した。 ・データ分析は質的分析法を用いるため、統計ソフトのように短時間に大量のデータを分析することができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
・インタビューデータの書き起こしの効率化を目指し外部委託する。 ・質的データの分析を行う専用ソフトを導入し、少しでもデータ分析の非効率化を防いでいく。
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