本研究は、通所介護事業所のケア記録の電子化を図り、入力されたテキストデータをテキストマイニング(TM)によって分析し、分析結果の活用方法を検討することを目的とした。18か月間のデータについてTMを行ったところ、ケアプランの短期目標の分類とTMから得られた分類項目との間の一致度が0~56.5%と低割合であることがわかった。その要因としては、短期目標が具体的ではなくアプローチが網羅されていないため、記録との不一致が発生していることが考えられた。 TMはこのような課題の把握にも活用することが可能である。さらに主成分分析や対応分析などに取り組むことはケア記録の発展的な活用のために意義があると考えられる。
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