研究成果の概要 |
本研究は、高齢者ケアの質を可視化するためクラウド方式のアセスメントシステムを活用した利用者データベースを構築する。3年間で収集したアセスメントデータは利用者2,774人(4,954件)に達したが、質の評価に利用できたのは1,076人分(居宅:659人、施設417名)にとどまった。利用者の改善や悪化を指標とするアウトカム評価には連続2時点のアセスメントデータが必要だが、重症者が多い事業所では死亡や入院等で途中脱落する利用者も少なくなかった。 クラウドサービスからのデータ収集は現場負担が少なく優れた手法であり、多様なソフトベンダーが参加できる「情報連携基盤」の整備が今後の課題である。
|