研究概要 |
当該研究課題の初年度として、理論的検討を進めつつ、複数の地域においての研究協力体制を作ることに重点をおいた。具体的な内容は下記の通りである。 ① 本研究課題の基盤理論であるパフォーマンス・エスノグラフィーをメディアの研究法として検証した博士学位申請論文を提出(「ケータイのかくれた次元ー副題:モバイル・メディアをめぐる解釈的メディア論」2013年度東京大学大学院学際情報学府博士学位申請論文)した。さらに、韓国での書籍出版および受賞(『世相を変えたメディア』ダルン出版(韓国出版文化産業振興院、2013年優秀著作)に加えて、イギリスでの共著出版("The 'insider's view' in media studies: A case study of the performance ethnography of mobile media", in R. Rinehart & K. Barbour & C. Pope. (2013) (eds.) Ethnographic worldviews: Transformation and social justice. Springer. pp. 205-215)など、研究課題について理論的検討の成果が出された。 ② 海外との協力調査体制を作るため、積極的に海外での研究成果の発表に行った。モバイル研究の最も権威のある研究会での発表("Mobile phone as a cultural thing: Reflexive approach towards mobile technology", ICA Mobile pre-conference, June 2013, London, UK)に加えて、アジア地域のカルチュラル・スタディーズの学会での発表("Mobile literature and creativity: From a landscape of keitai shosetsu in Japan", Inter-Asia Cultural Studies Society Conference 2013, July 2013, Singapore, Singapore.)、韓国のカルチュラル・スタディーズ学会での発表(「メディア実践としての大字報:オンライン空間での政治参与の系譜学」韓国言論情報学会2013年秋季学術大会、2013年11月、太田、韓国)を通じて共同研究ができる人的ネットワークを築いた。
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