日本ではケータイの大衆的普及が早かっただけに、モバイル・メディアについての研究が活発で、いわば「ケータイ学」という独自的かつ先駆的な探求領域が開拓されている。本研究は、その成果を継承しつつ、片方では限界と課題を乗り越える試みだった。その成果は、①文化人類学的かつ実践的アプローチを用いた新しい方法論の検証 ②文化的実践としてのモバイル・メディアのあり方に関する知見という二つに大別できる。 具体的には博士論文と単著本2冊を含め、書籍や論文など13本(2017年出版予定を包含)の出版物を出した。和文(5件)だけでなく、英語(6件)、韓国語(2本)で出版し、国際的影響力を高めたことも評価に値する。
|