研究課題
基盤研究(C)
主に第一次世界大戦を契機として西洋の言説場に登場した「かつてないもの」としてのアフリカないしは黒人表象の影響について、日本並びにアフリカの文学(英米仏アフリカ)・人類学・美術史・民族芸術学の専門家と協力し、領域横断的な研究を行った。その結果、近代社会と黒人表象の関係を取り結ぶ大陸横断的な一つの言説場の存在が明らかになった。さらにそのような言説空間において、モダニズムの思想圏から生まれた黒人文化表象が西洋モダニズム芸術家並びにアフリカ人知識人双方のアイデンティティ形成に重要な影響を与えたことを実証することができた。
フランス語圏文学・文化研究