研究課題/領域番号 |
25512010
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
河野 正道 関西学院大学, 経済学部, 教授 (30161342)
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研究分担者 |
酒井 泰弘 滋賀大学, 経済学部, 名誉教授 (40093760)
前田 祐治 関西学院大学, 経営戦略研究科, 准教授 (70456747)
曽根 秀一 帝塚山大学, 経営学部, 講師 (70634575)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 不確実性 / ヘンリージョージ定理 / 不動産 / ナイト / ケインズ / 情報 / 経営戦略 / 地域 |
研究実績の概要 |
河野:2014年10月に麗沢大学で開かれた日本地域学会国内大会において、『ヘンリージョージ定理と人口移動』を発表し、2014年12月に「経済学論究」68巻3号に『異質財の下でのDelegationモデルー所有者がStackelberg競争をする場合ー』,pp.21-34を掲載した。 酒井:リスクと不確実性の立場から、古典的なヘンリー・ジョージ定理等を拡張するための理論構築を行った。とくに、ジョージとほぼ同時代人のケインズとナイトの業績を中心に、リスクの時代における不動産課税の役割に関する基礎的な経済経営分析を試みた。具体的な業績としては、主たる学術論文3点、研究書(共著)2点、主たる研究発表2回がある。 前田:リスクと経営学の立場から不動産、税制、ファイナンスなどの実証研究を行った。特に、税制が如何に不動産リスクマネジメントに影響を及ぼすかを中心に不動産課税が経営やリスクマネジメントにどのような役割を果たすかに関する基礎的な経営分析を試みた。 曽根:経営学とりわけ経営戦略論の視点からリスクマネジメントについて企業経営者についてのインタビュー調査、先行研究レビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に40%、次年度までに70%。 最終年度に出来るだけ100%達成を目指す。研究分担者と研究会を重ね、それぞれの進捗状況を確認しあっている。おおむね順調に進んでいると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
河野は、人口移動を考えた枠組みでのヘンリージョージ定理の理論的研究を行い、8月までに論文をまとめ太平洋地域学会PRESCOで発表する予定である。 酒井は、ヘンリージョージの時代と業績を積極的に研究し、これまでの研究成果との橋渡し作業を行う。今年度中にリスクと不確実性の経済思想に関する研究書(単著)を公刊したい。 前田は、税制とリスクマネジメントの価値の相互関係を研究する。 曽根は、不動産と関連しながら、企業とリスクマネジメントについてフィールドワーク、理論研究を並行して明らかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2014年5月にタイで開催が予定されていた10th World Congress of Regional Science Association International に出席予定であったが、クーデターのため学会が中止となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
チリで8月に開催が予定されているPaciffic Regional Scoence Confcerence に出席するための費用に充てる。
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