研究課題
基盤研究(C)
質量分析計を用いたペプチドの配列決定は難しい場合があるが、N末端を化学修飾することによってその信頼性を高めることができる。しかし、N末端選択的な修飾反応や、ロイシンとイソロイシンの判別が課題であった。そこで本研究では、酸化的アミド結合形成反応を用いることによってN末端選択的な修飾を達成し、高エネルギーCID条件下での側鎖開裂を促進する化学修飾構造についても明らかにした。さらにこれらの手法を用いて、サソリ毒液中に含まれる3種の抗菌性ペプチドの構造決定に成功した。
生物有機化学