メダカの咽頭歯は骨代謝が盛んな組織である。独自に骨の細胞が光るメダカを作製し、国際宇宙ステーションにて解析した。1つ目は2ヵ月間の宇宙長期滞在飼育実験である。結果、骨を溶かす破骨細胞が活性し、咽頭歯骨の石灰化量が減少した。また破骨細胞ミトコンドリアの形態が異常となり、ミトコンドリア関連遺伝子「fkbp5」と「ddit4」が発現上昇した。2つ目は無重力環境の初期応答解析で、メダカの稚魚を生きたまま特殊なジェルに包埋し、8日間蛍光追跡を行った。その結果、骨芽細胞は打上げ後1日目から、破骨細胞は4日目と6日目で著しい増加が見られた。また次世代シーケンス解析により新規遺伝子5つの発現上昇を示した。
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