研究課題
①小児神経疾患における睡眠障害の病態解明においては、第57回日本小児神経学会総会・同サテライトシンポジウム第9回子どもの眠り研究会と日本睡眠学会第40回定期学術集会、第19回重症心身障害児(者)QOL向上懇話会、The 4th International Pediatric Sleep Association Congressにおいて 重症心身障害者における睡眠覚醒リズム・心拍変動とメラトニン代謝の関係について報告し、メラトニン代謝と睡眠覚醒リズム・自律神経機能が重症心身障害者の睡眠評価に重要であることが示唆された。また遺伝性DNA損傷修復障害により睡眠障害を含めた難治の神経変性を呈するA群色素性乾皮症(XP-A)患者の尿検体において、6-SMと酸化ストレスマーカー・抗酸化能の日内変動を解析し、メラトニン代謝と酸化ストレスとの関連を検討した。15歳未満でのメラトニン代謝異常が年長での抗酸化能低下とDNA・脂質の酸化ストレスにつながる可能性が見出され、幼少でメラトニン代謝を改善させ酸化ストレスを予防する必要性が示唆された。(Oxid Med Cell Longev in press)②小児神経疾患における睡眠障害に関する視床下部・脳幹病変の解析においては自作MT1B抗体で小児対照脳の視床下部等で免疫染色を試みたが、MTNRを可視化できなかった。③小児の睡眠障害におけるメラトニン・ラメルテオン治療の評価においては、メラトニン・ラメルテオン小児使用例の全国調査の内容を小児神経学会和文誌に平成27年1月報告したことも一助となり、本邦での薬品としての開発が現在進行中である。睡眠障害のためのメラトニン臨床治験の第2相試験(発達障害児6~15歳男女6名ずつ、非盲検・非対照・強制漸増、2医療機関)は無事終了し、睡眠パラメーターの改善も確認した。
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