研究成果の概要 |
うつ病に合併したREM睡眠行動障害(dep RBD)の臨床的意義を明らかにするため、筋放電の抑制されないREM睡眠(RWA)、自律神経機能、嗅覚機能、認知機能指標を、dep RBD,特発性RBD(iRBD ),対照群の間で比較した。 RBD2群では、対照群に比べて嗅覚機能ならびに認知機能が低下しており、自律神経機能の低下水準も顕著であった。RBD重症度・RWA量は、抗うつ薬服用下ではRBD2群間で差が無かったが、離脱後ではdep RBDで低水準であった。Dep RBDは、RBD病態は軽症だが、α-synucleinopathyへの発展リスクはiRBDと同様と考えられた。
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