研究課題/領域番号 |
25515010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 公益財団法人神経研究所 |
研究代表者 |
對木 悟 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (90376765)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 睡眠時無呼吸症候群 / 上気道閉塞 / 社会系歯学 / 睡眠学 |
研究概要 |
本研究は、閉塞性睡眠時無呼吸症(Obstructive Sleep Apnea; OSA)の病態解明を目的とする基礎的研究である。ヒト上気道閉塞を解剖学的かつ流体力学的に単純化・再現するIn vitroモデルを開発し、それを組み込んだ実験系を確立する。さらに、そのモデルにおける実験的上気道閉塞が、上気道反射機能に及ぼす影響を生理学的に解析し、上気道神経性調節機構の役割とOSA病態との関連を探索する。準備段階として実験システムを確立し、テストランを行って問題点等の抽出と解決を行い、正常者を対象としたパイロット試験を行う。本年度は、実験システムの構築に終始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
In Vitro上気道モデルの作製は完了したが、適切な陰圧発生コントロール装置の作製が困難であることが判明した。当初の計画通りに進まないことより、医歯薬学分野以外にも流体力学・理工学、技術分野等から専門的意見を取り入れ、システムの修正による柔軟な対応をはかった。その結果、上述の問題点をクリアする見通しがついたが、同実験系の完成とテストランを行うに至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
26年度以降は、このシステムを用いた上気道閉塞シミュレーション時の上気道拡張筋の反射的応答の解析を中心に研究を進め、システムの臨床的応用についても多角的に検討をはかる。特に、テストラン後のコントロール被験者データとその解析を早急に進め、システムの問題点を抽出し適宜修正をはかる。
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次年度の研究費の使用計画 |
既述の通り、実験系の一部である適切な陰圧発生コントロール装置の作製が困難であった。圧の微細なコントロールは実験データの精度に関わるため、このシステムの確立は慎重に行うべきとの研究協力者との会議時の判断を得た。専門的意見を取り入れ、システムの修正による柔軟な対応をはかった結果、上述の問題点をクリアする見通しがついた。しかし、同実験系の完成とテストランを行うに至らなかった。 本年で計上していた予算は一部繰り越し、次年度以降での物品購入や謝金として使用する。これにより①テストラン、②コントロールデータの採得、③患者データの採得の順で円滑に進めていく。
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