研究課題/領域番号 |
25516001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田畑 雅央 東北大学, 大学病院, 講師 (40621529)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 東日本大震災 / 被災地医療 / 地域医療 / 医学教育 / キャリアパス |
研究実績の概要 |
東日本大震災後、東北地方太平洋沿岸の医療は危機的状況にある。このため今後、地域医療に従事する医師の増加が必要である。申請者らは被災地の医療を実際にしてもらい、その結果地域医療に従事する人材を増やせることを明らかにすることを目的として本研究を実施している。 具体的には a. 医学生に対して被災地医療に関して参加型実習を体験させ 、b. その後のキャリア形成がどのようになるか調査し、c. 将来地域医療に関心を持つ人材を育成できる ことを明らかにする ことを目的とする。 平成26年度も予定通り3回、本実習を行い、22人の医学生が参加した。総参加者は103名となった。実習終了時の調査ならびに振り返りの記入を行ってもらった。 また、今年度2回過去の参加者に対しアンケートを行い、進路や学習態度が実際に変化したことを明らかにした。参加者から数名、被災地域の病院で初期研修を開始した者がいることがわかった。これらについては2014年7月に開催された第46回日本医学教育学会大会にて発表・報告した。実習の内容等に関しては、東北大学総合地域医療研修センターホームページ等で掲載した。また本研究の一部を3月に仙台市で開催された第3回国連防災世界会議で展示発表した。 今年度も実習ならびにアンケート調査を継続すると共に、本研究の成果を国際学会ならびに学術雑誌にて報告を予定している 。また総まとめとしてホームページによる情報発信ならびに実習報告書の作成を予定している。引き続き被災地ならびにその地域の医療の現状を医学生に伝えると共に、全国に対してこの企画 のアピールを続ける予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度予定通り被災地医療体験実習を3回行い、これらの学生に対しても本研究への協力を依頼できた。また過去の参加者に対してアンケート調査を行った。これらの結果の一部を2014年7月に開催された第46回日本医学教育学会大会にて発表・報告した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も引き続き各機関のご協力の下、本実習を継続する。また参加者へのアンケート調査も継続していく。得られたデータの分析を行い、学術誌への投稿を行う。また本実習の成果を纏め、報告書を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度請求額とあわせ、平成27年度の研究遂行に使用する予定である。
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備考 |
第3回国連防災世界会議展示 東北大学復興アクション~「東北復興・日本新生の先導」を目指して~ 東北大学 川内萩ホール 3月14日(土)~18日(水)
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