研究課題/領域番号 |
25516001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田畑 雅央 東北大学, 大学病院, 講師 (40621529)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 東日本大震災 / 被災地医療 / 地域医療 / 医学教育 / キャリアパス |
研究実績の概要 |
今年度も被災地医療体験実習を8月に2回、3月に1回の計3回行い、全国から15名の医学生が参加した。また過去の参加者に対して、インターネット経由でアンケート調査を2回行った。調査の結果、被災地医療を体験したことで学習態度が実際に変わったと答えた対象者は68%、進路に実際に影響を与えたと答えた対象者は56%であった。また参加した医学生は卒後すぐに必ずしも地域医療に従事するわけではないが、いずれは従事したいという気持ちを長期間持ち続けていることがわかった。 これまでに得られた成果について、2015年9月 イギリスグラスゴーにて開催されたAcademy of Medical Education in Europe年次学術集会にて報告した。 Tabata M, Mizuma M, Yabuuchi S, Ishii T, Kagaya Y. Community healthcare activities in the areas devastated by the Great East Japan Earthquake elicit favorable changes in medical students in Japan.Annual conference of Association for Medical Education in Europe (AMEE) 2015.
また本実習の成果について、以下のホームページを作成した。 http://www.sotuken.hosp.tohoku.ac.jp/hisaichi/
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初2015年度で研究期間終了を予定していたが、本実習に参加した卒業生が少なく、十分な解析が行えていない。一方在学生のデータは膨大であり、その解析に予想外に時間を要している。またこの実習が2015年度で終了となり、最後の実習を3月に実施した。その解析がまだ行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
2016年3月の実習に参加した対象者に対して、2016年度中にアンケート調査を実施する。2011年7月から2016年3月まで行った本実習の全ての参加者を対象にしてデータを収集して、それも含めて論文を執筆し、目的をより精緻に達成したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことにより発生した未使用額である。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額を用い、最終調査ならびに論文執筆等の成果発表に使用する予定である。また本実習の成果に関して小冊子を作成し、関係各部署に配付する予定である。
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