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2014 年度 実施状況報告書

東日本大震災とワーク・キャリアの再体制化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25516004
研究機関福島大学

研究代表者

上野山 達哉  福島大学, 経済経営学類, 准教授 (90323188)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード経営学
研究実績の概要

当該研究の目的は、個人のワーク・キャリアに関する認知が、きわめて予測困難でありながら非常に影響力の 強い自然災害によって、どのような過程を経て再体制化していくのかを、東日本大 震災という具体的事象をめ ぐる比較事例的視点から明らかにすることである。理論的には、ワー ク・キャリアにおける環境変化を主とし て扱うトランジション研究における鍵概念の批判的再検 討を目的としている。経験的分析としては、歴史上稀 有な自然災害である東日本大震災に主眼を 置くことで、研究の独自性を追求するものである。
当該年度の研究遂行の概要は以下の2点にまとめられる。第1に、キャリア・トランジションおよびセンス・メイキングの理論的枠組みを、 各フィールドの 分析に適用する。そこで、各領域の文献研究を進め、前述した分析枠組みを、よ り精緻化することを目指すことである。前年での本研究に密接に関連する学会発表の際、フロアから建設的なコメントがあり、枠組みの再検討と深化の必要性が生じたため、あらためて文献研究を進めた。第2に、震災による福島県外への避難者について、聞き取り調査と資料収集をおこなった。まず、福島県庁避難者支援課の担当者に聞き取りをおこない、県外避難者についての現況把握をおこなった。さらに、関西のいくつかの県の公共図書館で、現地詩誌による震災避難者の取り上げられ方がどのように変化しているかの資料収集と整理をおこなった。これらの作業は次年度主として関西を中心に避難者のキャリアについて調査をしていくための下準備として位置づけられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

概要で述べたように、前年での本研究に密接に関連する学会発表の際、フロアから建設的なコメントがあり、枠組みの再検討と深化の必要性が生じたため、あらためて文献研究を進めた。また、次年度の調査地域を関西を中心とすることにしたので、準備作業にやや時間を要した。次年度で成果として集約していくことを目指す。

今後の研究の推進方策

次年度はやや手間をかける必要性はあるものの、当初の予定以上に質の高い研究成果につながる可能性を有しているので、集中的に取り組みたい。

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公開日: 2016-05-27  

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