岩手県陸前高田市の全仮設住宅に対し、3年連続で聞き取り調査を行った(毎年自治会長から、2013年度は全世帯調査)。 【結果】2013年は仮設住宅からの転出の目途の立っている人は極めて少なく住民の3分の1が身体と心の健康の悪化を訴え、近所に相談する人が誰も居ない、と回答した。2014年は子育て世代が去り、仮設住宅は高齢者中心となった(居住率は当初の80%と極めて高かった)。2015年は災害公営住宅が完成しはじめ仮設住宅からの転出が本格化した。高台移転と宅地造成、町づくりも進み仮設住宅も集約が始まった。しかし一部地区では宅地造成が遅れ、あと5年は仮設住宅に住み続ける人が多数いることが明らかになった。
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