研究課題
基盤研究(C)
福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウムの農地土壌中及び作物中の消長について調査した。宮城県仙台市、福島県南相馬市、葛尾村の3箇所の菜種栽培農地にて土壌及び菜種植物体のサンプリング~放射性物質の動向を調査した。放射性セシウム動態とナタネ栽培については、ナタネは土壌中の放射性セシウムを一定程度吸収すること、吸収されたナタネの種子から搾油によって油を抽出すると、油分にはセシウムはほとんど移行せず、搾かすに濃縮されて残存することがわかった。また、除染事業を実施した地域内でナタネを栽培した場合では、これまでの調査では食品としての基準を超える濃度にはなっていないことがわかった。
環境農学、環境影響評価