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2014 年度 実施状況報告書

国境離島における海洋利用に視点を置いた公共政策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25518014
研究機関東海大学

研究代表者

山田 吉彦  東海大学, 海洋学部, 教授 (90512616)

研究分担者 川崎 一平  東海大学, 海洋学部, 教授 (10259377)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード国境離島 / 海洋政策 / 海洋安全保障 / 実地調査 / 行政施策 / 島民意識
研究実績の概要

研究代表者である山田は、国境離島と言われる対馬(長崎県)、壱岐(長崎県)、石垣島(沖縄県)を訪問し、対馬市長、壱岐市副市長、石垣市長から各国境離島における公共政策、特に海洋に関連する政策についてヒアリング調査を行った。また、2013年度、2014年度に訪問した国境離島、対馬、壱岐、石垣島、五島列島(長崎県)、西表島(沖縄県)、大東諸島(沖縄県)、隠岐諸島(島根県)、甑島(鹿児島)、奄美大島(鹿児島)などで、島の生活を示す特徴的な生活を記録し、「国境の人びと-再考・島国日本の肖像」新潮社、2014年8月(単著)として出版した。
国境離島に関する様々な視点で行った調査から、国境離島政策をまとめ政府、自民党に対し、政策提言を示し、自民党が発刊した「日本未来図2030-20人の叡智が描くこの国のすがた」自由民主党国家戦略本部編、日経BP社、2014年12月(共著) において取り上げられた。学術論文としては、「石垣島におけるものづくりを通した海洋環境教室」、坂上憲光・李銀姫・山田吉彦・川崎一平・仁木将人・小野林太郎・石川智士、工学教育誌VOL.62、No.3、査読有、2014年5月、P47-52。を他の海洋研究者とともに発表した。
共同研究者の川崎は、石垣島において、石垣市役所の協力を受け、自然保護と海洋開発に関する地域住民の既存活動や公共活動に参加する島民の意識についてヒアリング調査を行うとともに、質問票を用いた調査を実施した。分析は、2015年度行う予定である。
第3回海洋タウンミーティングin石垣島「―環境教育でつなぐ八重山の未来-」、ホテルグランビュー石垣、2015年2月21日。(2015年2月22日の八重山毎日新聞、八重山日報で報道された)を開催し、石垣市民から石垣市の公共政策についての意見を聴取した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

石垣島、対馬において、行政、市民団体、個人等から幅広く意見を聴取することができた。また、国境離島における公共政策の提言の一部をまとめることができた。
特に政策提言が、自民党において評価され、政策提言集として出版された。
また、石垣市(沖縄県)は、2013年に制定した海洋基本計画に基づいて海洋都市に向け、本研究の政策提言を参考に地域振興を推進しているが、人口増加、観光客の増加等の効果が表れている。また、与那国町(沖縄県)および対馬市(長崎県)からも、国境離島の特性を活かした地域振興策の提案を求められるようになっている。

今後の研究の推進方策

2015年度は、これまでの調査結果と取りまとめを行うとともに、不足している調査を確認し、追加調査を行う。そして、その結果を内閣府および石垣市、対馬市、与那国町に対し、具体的な国境離島政策の提言を行うこととする。
また、その他の国境離島の現状を洗い直し、国の行う国境離島政策への提言を検討する。
成果を書籍としてまとめ出版を目指す。

次年度使用額が生じた理由

共同研究者である川崎が、メニュエル病を発病し、一時的に現地調査が行えず、計画より旅費の使用が少なくなった。

次年度使用額の使用計画

次年度、石垣市、与那国町等における現地調査回数を増加する予定。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 後背地理論再考:港湾都市根室にける社会調査報告2014

    • 著者名/発表者名
      川崎一平
    • 雑誌名

      土木学会論文集B3(海洋開発)

      巻: Vol70 No.2 ページ: 139-144

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 後背地理論再考:港湾都市根室にける社会調査報告2014

    • 著者名/発表者名
      川崎一平
    • 学会等名
      土木学会海洋開発委員会
    • 発表場所
      新潟県
    • 年月日
      2014-06-27 – 2014-06-28
  • [図書] 国境の人びと 再考・島国日本の肖像2014

    • 著者名/発表者名
      山田吉彦
    • 総ページ数
      287
    • 出版者
      新潮社
  • [図書] 日本未来図2030 20人の叡智が描くこの国のすがた2014

    • 著者名/発表者名
      自由民主党国家戦略本部
    • 総ページ数
      487
    • 出版者
      日経BPマーケティング

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公開日: 2016-05-27  

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