研究課題/領域番号 |
25540019
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
津邑 公暁 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00335233)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ガベージコレクション / ハードウェア支援 |
研究概要 |
主にモバイル端末における代表的アプリケーションをシミュレータ実行し,トレースを取得しつつ実行時間の詳細な解析を行った.シミュレーションには,ターゲットアーキテクチャとしてARMプロセッサを採用し,フルシステムシミュレータであるgem5を用いてJavaVMおよびAndroidにおけるGCの振る舞いを調査した. 次にその解析結果から,GCアルゴリズム内のボトルネックとなる部分を洗い出し,それを重点的に高速化可能な機構を検討した.具体的には,ポインタ変数の検出およびポインタトレースをハードウェア支援する機構を検討・設計し,シミュレータ上に実装して評価を行った. 評価結果から,提案する機構により,GCのスループットを低下させることなく,GCによる停止時間を短縮できることが確認できた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書において予定していた,代表的アルゴリズムに対する高速化手法の提案・実装が完了したため.
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今後の研究の推進方策 |
前年度の結果を踏まえ,AndroidのGCに絞り,他の高速化可能部分についてハードウェア支援のための手法を検討していく。また,Androidで採用されているGCアルゴリズム以外のGCアルゴリズムについても,その実行トレースを調査し,高速化手法を検討することで,より汎用的な方法を探っていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
予定していた国際会議発表が不採録となり,現在修正の上投稿準備中のため。 当初の計画に加えて1件の海外発表旅費を次年度に繰り越して使用する。
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