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2013 年度 実施状況報告書

クラッシュログからのソースコード修正箇所の推定に向けた挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 25540026
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関九州大学

研究代表者

亀井 靖高  九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 助教 (10610222)

研究分担者 伊原 彰紀  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (40638392)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードソフトウェアリポジトリマイニング / オープンソースソフトウェア / ソフトウェア信頼性 / クラッシュリポジトリ
研究概要

本研究では,「クラッシュログからのソースコード修正箇所の推定」の実現を目指し6つのサブタスクを実施する.そのうち,本年度は2つのサブタスク,(1) クラッシュログからの特徴量抽出,及び,(2) リポジトリ間のリンキング技術の開発と学習データの作成に注力した.
(1) クラッシュログからの特徴量抽出では,OSSプロジェクトのクラッシュログリポジトリの中身を対象に,どういった特徴量が抽出可能であるかを調査した.調査の結果,10以上の特徴量が抽出可能であることを確認し,その中でもクラッシュの発生時期,クラッシュログに含まれる各メソッドの呼び出し回数,呼び出し順序などが特徴量として役立つ可能性が高いことがわかった.
(2) リポジトリ間のリンキング技術の開発と学習データの作成では,主に2つの目的を達成するために作業を実施した.1つは推定精度の向上を目指してクラッシュログ以外から特徴量を抽出することであり,もう1つは,来年度以降に実施するサブタスク(3)において,推定モデルを構築する際に用いる学習データを作成することである.これらの目的を達成するために本サブタスクでは,リポジトリ間のリンキング技術を開発した.本年度は,Bugzillaリポジトリ(バグ管理リポジトリ)に含まれるユーザからの障害報告とクラッシュリポジトリのリンキング技術を開発した.また,バグ管理リポジトリとソースコードリポジトリ,及び,レビューリポジトリとソースコードリポジトリのリンキング技術を開発した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の研究計画・方法に記載した「研究の目的」をおおむね達成できており,その内容を研究会において発表できた.また,成果の一部を活かした研究内容が国際会議にも採録された.現在,その成果を発展させ,論文誌や国際会議に投稿している段階であり,一定の成果も出ているため,おおむね順調に進展していると考える.

今後の研究の推進方策

本研究では,研究テーマを推進するために,プロトタイプ型のアプローチを採用し,問題が生じたときには優先順位をつけて対応している.今後も同様のアプローチを採用する予定である.また,国内外の研究会に積極的に参加し,多面的に意見を取り入れることで問題の早期解決を目指す.さらに,研究協力者と隔週で一度程度のテレビ会議システムを用いた進捗報告,及び,意見交換を行う予定である.

次年度の研究費の使用計画

ソフトウェア開発用システム一式等の一部の購入を見送った.そのため,物品費が当初の使用計画と異なった.また,本プロジェクトに従事する予定であった学生が諸事情により進学できなかったため,人件費・謝金分が当初の仕様計画と異なった.
本年度は,見送っていたソフトウェア開発用システム一式等の一部を購入する予定である.また,修士1年生の学生が配属されたので,本年度使用しなかった分の実験補助にも予算を割り当てる予定である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] An Empirical Study of Just-In-Time Defect Prediction Using Cross-Project Models2014

    • 著者名/発表者名
      Takafumi Fukushima, Yasutaka Kamei, Shane McIntosh, Kazuhiro Yamashita and Naoyasu Ubayashi
    • 学会等名
      International Working Conference on Mining Software Repositories (MSR 2014)
    • 発表場所
      Hyderabad, India
    • 年月日
      20140531-20140601
  • [学会発表] The Impact of Code Review Coverage and Code Review Participation on Software Quality: A Case Study of the Qt, VTK, and ITK Projects2014

    • 著者名/発表者名
      Shane Mcintosh, Yasutaka Kamei, Bram Adams and Ahmed E. Hassan
    • 学会等名
      International Working Conference on Mining Software Repositories (MSR 2014)
    • 発表場所
      Hyderabad, India
    • 年月日
      2014-05-31 – 2014-06-01
  • [学会発表] Magnet or Sticky?: An OSS Project-by-Project Typology2014

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Yamashita, Shane McIntosh, Yasutaka Kamei and Naoyasu Ubayashi
    • 学会等名
      International Working Conference on Mining Software Repositories (MSR 2014)
    • 発表場所
      Hyderabad, India
    • 年月日
      2014-05-31 – 2014-06-01
  • [学会発表] クラッシュリポジトリマイニング -ソースコード 欠陥箇所の特定に向けて-2013

    • 著者名/発表者名
      亀井 靖高, 長本 貴光, ラピュト シャシャンク, 小須田 光, 伊原 彰紀, 鵜林 尚靖
    • 学会等名
      ソフトウェア工学の基礎ワークショップ
    • 発表場所
      加賀, 石川
    • 年月日
      20131128-20131130
  • [学会発表] OSS開発におけるレビュアー間の合意形成の分析2013

    • 著者名/発表者名
      林宏徳, 伊原彰紀, 松本健一
    • 学会等名
      グループウェアとネットワークサービス研究会
    • 発表場所
      山梨
    • 年月日
      20131128-20131130

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公開日: 2015-05-28  

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