本研究では,クラッシュログリポジトリに着目し,ユーザ環境下でソフトウェア障害が発生した際に,ソースコードのどの箇所にバグが混入しているかを開発者にフィードバックするモデルを提案する.クラッシュログはソフトウェア障害が発生した際に自動的に生成され,開発プロジェクトに送信されるログのことである.本提案では,(a) リポジトリ間のリンキング技術の開発と学習データの作成,(b) ソフトウェアの修正箇所推定のためのモデリング技術,(c) プロトタイプツールの作成,を実施し,予備調査の結果,本ツールが出力する上位5件のファイルの中に,約50%の確率でクラッシュの欠陥ファイルが含まれることがわかった.
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