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2014 年度 実施状況報告書

メディアアートのための制約プログラミング環境

研究課題

研究課題/領域番号 25540029
研究機関法政大学

研究代表者

細部 博史  法政大学, 情報科学部, 教授 (60321577)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードプログラミング環境 / メディアアート / 制約
研究実績の概要

本研究はコンピュータグラフィックスを用いた視覚的アート(メディアアート)を容易に制作するためのプログラミング環境の構築を目的とする.そのためのアプローチとして,制約プログラミングを導入する.既存のメディアアート制作環境は命令型プログラミングに基づいており,図形要素の座標などを計算する手順の記述を必要とするため,メディアアート制作者にとって敷居が高い.一方,制約プログラミングは高水準な数式や論理式などを扱うことができ,より直観的なプログラミングを可能にする.本研究ではメディアアート制作のための制約プログラミング技術を開発し,プログラミング環境として提供する.
平成26年度には制約プログラミング技術とプログラミング環境の開発を行った.制約プログラミング技術に関しては,階層的な優先度を備えた非線形制約を解くための手法を開発した.従来の階層的非線形制約解消法の多くが近似処理を行うものであるのに対して,本手法は高精度な制約解消を行うことができる点で特徴がある.これを実現するために,本手法はLagrangeの未定乗数法を繰り返し適用することで,階層的非線形制約からなる問題を連立方程式に変換した上で解く手法を採用している.プログラミング環境の開発においては,メディアアート制作のためのプログラミング言語であるProcessingをホスト言語とするブロックベースのビジュアルプログラミング環境を開発した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は順調に進展しているが,開発した制約プログラミング技術をプログラミング環境に統合する必要がある.

今後の研究の推進方策

研究目標であるメディアアート制作のためのプログラミング環境の構築に向けて,制約プログラミング技術とプログラミング環境の統合に重点を置きながら,研究開発を継続する.

次年度使用額が生じた理由

制約プログラミング技術とプログラミング環境の統合に関する国際会議発表を行わなかったことにより次年度使用額が生じた.

次年度使用額の使用計画

制約プログラミング技術とプログラミング環境の統合に関する国際会議発表の準備中である.次年度使用額は本発表の旅費として使用する計画である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A Hierarchical Method for Solving Soft Nonlinear Constraints2015

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Hosobe
    • 雑誌名

      Procedia Computer Science (SCSE2015)

      巻: - ページ: -

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A Programming Environment for Visual Block-Based Domain-Specific Languages2015

    • 著者名/発表者名
      Azusa Kurihara, Akira Sasaki, Ken Wakita, and Hiroshi Hosobe
    • 雑誌名

      Procedia Computer Science (SCSE2015)

      巻: - ページ: -

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Processingアプリケーション開発のための視覚的ドメイン特化言語(デモ・ポスター発表)2014

    • 著者名/発表者名
      栗原あずさ, 佐々木晃, 脇田建, 細部博史
    • 学会等名
      第22回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2014)
    • 発表場所
      浜名湖ロイヤルホテル(静岡県・浜松市)
    • 年月日
      2014-11-26 – 2014-11-28
  • [学会発表] Processingアプリケーション開発のための視覚的ドメイン特化言語の実装2014

    • 著者名/発表者名
      栗原あずさ, 佐々木晃, 脇田建, 細部博史
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第31回大会
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県・名古屋市)
    • 年月日
      2014-09-07 – 2014-09-10

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公開日: 2016-06-03  

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