1年目に行った内面状態の推定では、ゲーム中のユーザの緊張状態の推定を、脈波間隔を用いて推定した。2年目からは、これらの基礎検討を応用して、内面状態から旅行時の観光地に対する感情を評価するというアプリケーションをテーマとして掲げることとした。 この際、近年普及しはじめている、腕時計型のウェアラブルセンサに着目した。ウェアラブルセンサには心拍センサが付いているものが多い。こういったセンサを活用し、内面状態の推定ができれば、日常行動中にも利用できる。しかし、精度が低かったり取得間隔が一定でないといった問題があり、一般的に利用されるLF/HFや、RRIによる推定は難しい。そのため、精度が低く、取得間隔の一定でない心拍センサで観測できる心拍の推移だけで内面状態を推定するロジックの研究を行い、成果は情報処理学会全国大会で発表した。
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