研究課題/領域番号 |
25540042
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
斎藤 隆文 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60293007)
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研究分担者 |
高橋 時市郎 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (50366390)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 形状処理 / コンピュータグラフィックス |
研究実績の概要 |
本研究は,特異な方向依存反射特性をもつ表面の微細形状を生成するための,形状創生理論の構築を目指すとともに,実物の作成実験によりその適用効果を検証することを目標としている. 本年度は,積層造形で作成可能な微細形状を中心に研究を進めた.また,これと並行して,形状とその見え方に関連した種々の研究を進めた.以下に成果を示す. 1.積層造形による微細形状: 3Dプリンタを用いて,光源方向ごとに反射特性を独立に制御できる微細形状について,シミュレーションによる解析と,実体作成による検証を進めた.シミュレーションどおりの実体を作成することは,素材の選択や3Dプリンタの各種パラメータ設定の点で相当に困難であることが判明した. 2.形状とその見え方に関連した種々の研究: 様々な形状が,錆などの経時変化,反射や屈折などの光学現象,人間の視覚特性により,特異な見え方をしたり見栄えが変わったりする諸現象に関し,いくつかの研究成果が得られた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
積層造形による微細形状に関して,シミュレーションどおりの性能を得る実体の作成が,当初の想定以上に困難であったため,この点は予定よりやや遅れている.一方,形状とその見え方に関連した種々の研究において,期待以上の成果が得られている.
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今後の研究の推進方策 |
本年度は,積層造形を中心としてきた昨年度の方針を転換し,切削加工などで作成できる微細形状を中心に,新たな方法の開拓と,シミュレーション,実体作成を進める. また,それらと並行して,形状とその見え方に関連した種々の研究を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画では表面加工の外注を想定していたが,研究室所有の機器を用いて実験ができたため,外注委託費が不要となった.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の当初計画に加えて,学会発表の旅費ならびに参加費として追加使用する.
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