本研究は,特異な方向依存性反射特性をもつ表面の微細形状を生成するための,形状創成理論の構築と,実物作成による効果の検証を目的としたものである.切削加工ならびに積層造形によって作成可能な表面微細形状について,4方向の視点あるいは光源に対して反射をほぼ独立に制御しうる方法を提案し,シミュレーションおよび実体作成により効果を検証した.また,関連研究として,形状とその見え方について様々な観点から追究し,錆による見え方の変化,大気の影響による見え方の変化,形状・陰影・ハイライトの非写実的表現,見栄えの評価など,数多くの成果が得られた.
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