研究実績の概要 |
本研究課題では、有限体上の多変数多項式の求解アルゴリズムを用いた楕円曲線暗号に対する攻撃法を考察している。本年度は、2015年4月にWashington D.C.で開催されたNIST Workshop on Cybersecurity in a Post-Quantum Worldにおいて、有限体上の多変数多項式求解問題の困難性を評価するための解読コンテストMQ Challengeを発表した。また、多変数多項式の求解問題を含むポスト量子暗号の研究動向に関する招待講演を2件行い(3rd ESTI Workshop on Quantum-safe Cryptography at Seoul, Future Cryptographic Technology Forum: Cryptographic Technologies in the Era of Quantum Computation at Seoul National University)、解説記事を数学セミナーの2015年7月号で発表した。 また、H27年度から参加した分担者の伯田は、多変数多項式を用いたMatsumoto-Imai暗号のTame性に関する研究を進め、ジャーナル論文1編をAdvances in Mathematics of Communicationsにおいて発表した。
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