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2014 年度 実績報告書

脳活動の同期と社会的相互作用の関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 25540050
研究機関東北大学

研究代表者

川島 隆太  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90250828)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード近赤外分光装置 / 背内側前頭前野 / 脳活動同期 / 集団行動 / コミュニケーション / リアルタイムモニター
研究実績の概要

超小型近赤外分光測定装置を用いて、背内側前頭前野の活動の同期現象をリアルタイムでモニターするシステムの開発と、集団の脳活動、集団の作業効率、集団を形成する個人間のコミュニケーションの質と量を定量化し、社会的相互関係を実社会環境下で計測することが研究の目標であった。平成26年度は、実際に、中学校の英語の授業を行っている最中に、教師と生徒の間での、背内側前頭前野の脳活動の同期の計測を行った。50分間の授業を、最初の15分間は、生徒間、生徒教師間でポジティブかつ友好的な関係性を築くウォーミングアップ活動を行い、そののちに通常の英文法の授業を行った場合と、それを逆の順番で授業を行った場合で、教師1名とランダムに選んだ生徒9名の脳活動の同期をWavelet transform coherence(WTC)を用いて解析した。その結果、最初にウォーミングアップ活動を行った群のほうが、授業中の脳活動の同期頻度が多いことがわかった。現実の授業中の教師-生徒間のコミュニケーションの質を、こうした脳活動の同期現象によって定量化できる可能性が示唆された。また、超小型NIRSで計測する脳活動揺らぎと、個人特性との結び付きの可能性を調べる目的で、時間スケール毎の脳活動揺らぎと、性質や性格などの個人特性との関連を検討した。その結果、神経症傾向が、負の感情刺激受容時の緩やかな時間スケールの揺らぎパワー低下に相関することや、開放性の低さは、感情価に依らず課題がもたらすより短い時間スケールでの活動揺らぎ減少に相関することなどを発見した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] コミュニケーションと集団脳活動同調2014

    • 著者名/発表者名
      野澤孝之 川島隆太
    • 学会等名
      計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会(SI2014)
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2014-11-21 – 2014-11-23
  • [学会発表] Real time monitoring of one's state of mind during communication2014

    • 著者名/発表者名
      Kawashima R
    • 学会等名
      17th World Congress of Psychophysiology
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      2014-09-23
  • [学会発表] NIRS装置を用いたインタフェース評価に関する研究(1)遠隔コミュニケーションの評価2014

    • 著者名/発表者名
      渡邊琢磨 秋澤由佳 加納慎一郎 高橋信 三浦直樹 川島隆太
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェース2014
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学
    • 年月日
      2014-09-09 – 2014-09-12
  • [学会発表] NIRS装置を用いたインタフェース評価に関する研究(2)超小型NIRS装置を用いた同時計測による評価2014

    • 著者名/発表者名
      小川剛史 比嘉貴大 堀内友翔 三浦直樹 高橋信 川島隆太
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェース2014
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学
    • 年月日
      2014-09-09 – 2014-09-12

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公開日: 2016-06-01  

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