時間割引モデルを用いて、強迫性障害の疾患モデルの構築を引き続き行った。強化学習アルゴリズムでの意思決定課題を用いて、強迫性障害の強迫観念と強迫行為を状態遷移モデルから定義し、学習パラメータの変化によって状態遷移が同変化するかをシミュレーションで調べた。その結果、時間割引に関わる学習パラメータである割引係数およびトレース減衰係数の値が特定の領域だと、強迫行為が発生することが判明した。強迫性障害のモデルに詳しい研究者および強化学習に詳しい研究者らと、このモデルをシンポジウムで発表し、論文作成中である。
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