タンパク質の高度な構造解析を目指して,3次元形状だけではなく,電荷や親水性などの情報も反映できるマルチモーダル構造類似度を提案した.比較する2つのタンパク質の3次元モデルから生成した多視点画像セットからそれぞれ部分空間を生成し,両者の成す正準角を構造類似度とする.回転不変LBP特徴とグラスマン判別分析(GDA)の組合せから成る提案法と,代表的なアライメントベース法との性能比較を行った結果,提案法の高い識別性能(69.43%)を確認できた.さらに提案フレームワークを実装したタンパク質解析サーバー(View-based Protein Comparison (VPC) system)を構築した.
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