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2014 年度 実績報告書

工学的想像 ― 大量事例を用いた動画像推定

研究課題

研究課題/領域番号 25540070
研究機関九州大学

研究代表者

内田 誠一  九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (70315125)

研究分担者 馮 尭楷  九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 助教 (60363389)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードパターン認識 / 時系列解析 / 大規模データ処理 / 動画像
研究実績の概要

H25年度までの検討により,大量事例を用いて,単一の入力静止画像から,その状況に至る過去の時系列を合成できることが明らかになった.しかしながら,そこで実装されていた手法は,必ずしも大量事例を活かしきれているとは言えなかった.すなわち,処理の最初に事例を選択すると,その後は結局その選択された単一事例のみを使い続けていた.従って,状況の多様性に対応するために大量の事例を駆使したいという当初目的に比べ,かなり限定的なものとなっていた.
そこでH26年度は複数事例を常に使い続けるような,当初目的に近いアプローチについて,その具体的方法論を検討し,かつ実装によりその性能を検証した.具体的には,大量事例参照→複数事例の選択→フレーム合成→大量事例参照...を繰り返すアプローチにより,常に大量事例を活用することを可能にした.実際,大量事例を活用するほうがより安定的に合成結果が得られることも実験的に検証された.その際,どのように事例を参照するかが,方法論検討の段階で重要となってくる.複数の参照法を検討した中,合成されたフレーム画像について,k近傍を求め,その距離(類似度)を重みとして次の時刻のフレーム画像を合成するという,原点回帰にも近い,比較的単純な方法が最も安定することが分かった.単純なだけに拡張性も高く,例えば様々な距離尺度の利用も可能である.本年度得た結果はH27年度中に学会発表する予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A Novel HMM Decoding Algorithm Permitting Long-Term Dependencies and its Application to Handwritten Word Recognition2014

    • 著者名/発表者名
      Volkmar Frinken, Ryosuke Kakisako and Seiichi Uchida
    • 雑誌名

      Proceedings of the 14th International Conference on Frontiers in Handwriting Recognition

      巻: 1 ページ: 128 - 133

    • DOI

      10.1109/ICFHR.2014.29

    • 査読あり
  • [学会発表] K-近傍弾性マッチングに関する諸検討2015

    • 著者名/発表者名
      深澤大我, フォン ヤオカイ, 内田誠一
    • 学会等名
      電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会
    • 発表場所
      東北大学仙台市
    • 年月日
      2015-02-20 – 2015-02-20
  • [学会発表] 大規模事例に基づく動画像推定 -時間的および空間的変化の抽出法の検討-2014

    • 著者名/発表者名
      上村 将之, 岩切 裕太郎, フォンヤオカイ, 内田 誠一
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター, 岡山市
    • 年月日
      2014-07-30 – 2014-07-30
  • [備考] human.ait.kyushu-u.ac.jp

    • URL

      human.ait.kyushu-u.ac.jp

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公開日: 2016-06-01  

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