本研究では、我々人間が持つ想像能力の一側面を工学的に実現した。ここで言う「想像」は次の例によって説明される。「静止画像Xには、壊れた花瓶の脇にボールが転がっている様子が写っている。このとき、その画像Xに至る過程の動画像を生成せよ」。この想像能力の工学的実現のために、本研究では「大量の事例(動画像)を適切に参照しながら、推定結果としての動画像を最適合成する機構」を実装した。この実装においては,最適事例の選択法と事例を用いた推定画像の生成法について,それぞれ立案,実装,検証を行った。ペットボトル落下の様子を写した1000枚の動画を準備・利用し,手法の妥当性を検証した.
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