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2014 年度 実施状況報告書

選択的注視センシング

研究課題

研究課題/領域番号 25540072
研究機関九州大学

研究代表者

島田 敬士  九州大学, 基幹教育院, 准教授 (80452811)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード画像処理 / 物体検出 / 選択的注視
研究実績の概要

本研究では、センシングの段階で背景領域を興味対象から除外可能な実世界センシングの原理を確立させる。具体的には、従来のセンシングでは2次元表現されていた合焦空間を、任意の多様体により表現できるようにする。これにより興味対象が出現する場所のみを合焦させ、逆に背景領域については合焦させないというようなセンシングが可能になる。研究期間においては次の3項目について研究を行う。
【1.ライトフィールド計測に基づく任意の合焦空間生成】注視する領域と注視しない領域を選択し、合焦空間を任意の多様体で表現する方法を確立する。
【2.合焦空間における背景モデリング】任意の多様体で表現された合焦空間において、変化検出を行うための背景モデリング手法を確立する。
【3.選択的注視センシングのフィールドテスト】従来の変化検出法では背景変化の影響を大きく受けていたシーンに対して、選択的注視センシングを展開してその実用に向けた検証を行う。
平成26年度は上記項目の2と3について重点的に取り組んだ。具体的には、1で生成した合焦空間内で、時間的変化評価と空間的整合性評価を組み合わせることで、精度よく対象のみを検出することができる手法を開発した。その手法を従来手法では適用が難しかったシーン(屋内外含む複数のシーン)に対して評価を行い、検出性能が飛躍的に向上することが確認できた。当該成果は国内研究会で発表を行い、さらに国際会議での発表も予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度の研究計画に掲げている研究項目については予定通りに目的を達成しており、研究期間全体を通しての取り組みについても当初予定通り研究が進み、対外発表も行っている。

今後の研究の推進方策

本研究期間中に得られた研究成果について、平成27年度中に国際会議等で発表を予定している。また、英文誌へも投稿中である。
本成果をさらに発展させるために、ライトフィールド計測の簡易化や処理の高速化が今後の課題であり、順次取り組む予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に国際会議で成果発表を行う予定であったが、評価データセットを充実させてからそれらを利用した追加実験を踏まえて、よりレベルの高い国際会議に投稿することにした。そのため、平成26年度に使用予定であった成果発表旅費に未利用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

追加実験にかかる費用や次年度開催の国際会議の旅費として使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Object Detection Based on Spatiotemporal Background Models2014

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yoshinaga, Atsushi Shimada, Hajime Nagahara, Rin-ichiro Taniguchi
    • 雑誌名

      Computer Vision and Image Understanding

      巻: 122 ページ: 84-91

    • DOI

      10.1016/j.cviu.2013.10.015

    • 査読あり
  • [学会発表] 光線空間における背景モデリングと物体検出への応用2015

    • 著者名/発表者名
      島田 敬士, 谷口 倫一郎
    • 学会等名
      パターン認識・メディア理解研究会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2015-02-19 – 2015-02-20
  • [学会発表] Evaluation of Foreground Detection Methodology for a moving camera2015

    • 著者名/発表者名
      Tsubasa Minematsu, Hideaki Uchiyama, Atsushi Shimada, Hajime Nagahara, Rin-ichiro Taniguchi
    • 学会等名
      The 21th Korea-Japan Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision
    • 発表場所
      韓国
    • 年月日
      2015-01-28 – 2015-01-30
  • [学会発表] 時空間ライトフィールドセンシングに基づく任意注視空間における物体検出2014

    • 著者名/発表者名
      島田 敬士, 長原 一, 谷口 倫一郎
    • 学会等名
      第20回画像センシングシンポジウム(SSII2014)
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2014-06-11 – 2014-06-13

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公開日: 2016-06-03  

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