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2014 年度 実績報告書

想定外の状況に対応するための社会シミュレーション基盤技術

研究課題

研究課題/領域番号 25540095
研究機関東京大学

研究代表者

和泉 潔  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10356454)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードエージェント / 人工知能 / 情報システム / 社会シミュレーション / マルチエージェントシステム
研究実績の概要

前年度に引き続き基盤技術開発を行うと共に、下記の実問題の分析結果を反映させ、想定外のリスクとチャンスを分析対象にした可能世界ブラウザの実問題応用への手法開発を行った。
(1) 市場制度設計: 数時間から数日間までの比較的短期間の市場の不安定性という、まれに起こるリスクを予防するための市場制度設計の手法を開発した。高頻度市場データを分析して、ユーザに制度や取引戦略と市場安定性の関係を提示し、制度設計で設定すべき要素を示唆するための応用技術を開発した。ユーザが要素を考慮しながら、新たな市場制度や取引戦略を提案し、人工市場シミュレーションにより制度が市場安定性に与える影響を評価する技術も開発した。
(2) マーケティング応用: 数週間から数カ月間の特定商品ブランドのマーケットシェア急増という、まれにチャンスを引き起こすためのマーケティング戦略を探るために可能世界ブラウザを応用する実証研究を行った。研究協力者から抵抗されたPOSデータ分析結果をもとにしたエージェントベースのマーケティングシミュレーションを構築する。そして、ある商品分野を対象として、あるカテゴリ商品に関する様々なシナリオをシミュレーションで作り出し、どのようなタイプのエージェントが態度変容するかによって、商品の発注ルールの有効性と機会損失の程度が変化することを分析した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of an Option Market Dynamics Based on a Heterogeneous Agent Model2014

    • 著者名/発表者名
      S. Kawakubo, K. Izumi, and S. Yoshimura
    • 雑誌名

      Intelligent Systems in Accounting Finance and Management

      巻: 21 ページ: 105-128

    • DOI

      10.1002/isaf.1353

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] How Does High Frequency Risk Hedge Activity Have an Affect on Underlying Market? : Analysis by Artificial Market Model2014

    • 著者名/発表者名
      S. Kawakubo, K. Izumi, and S. Yoshimura
    • 雑誌名

      Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics

      巻: 18 ページ: 558-566

    • 査読あり
  • [学会発表] Impacts of Position-Based Market Makers on Markets' Shares of Trading Volumes - An Artificial Market Approach2014

    • 著者名/発表者名
      Yuki Kusada, Takanobu Mizuta, S. Hayakawa, Kiyoshi Izumi
    • 学会等名
      Social Modeling and Simulations + Econophysics Colloquium 2014
    • 発表場所
      ニチイ学館 神戸ポートアイランドセンター(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2014-11-04 – 2014-11-06
  • [学会発表] A Marketing Simulation of a Retail Store with the Consumer Reactions to Stock-outs2014

    • 著者名/発表者名
      Naoki Matsumura, Kiyoshi Izumi, Kenta Yamada
    • 学会等名
      Social Modeling and Simulations + Econophysics Colloquium 2014
    • 発表場所
      ニチイ学館 神戸ポートアイランドセンター(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2014-11-04 – 2014-11-06

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公開日: 2016-06-01  

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